新任の小学校教師は、授業準備から事務処理、学級運営まで幅広い業務を支える文房具や備品を揃える必要があります。
基本的な教材・消耗品は学校から支給されることが多いものの、自治体や学校の予算によっては自前で用意しなければならない場合もあります 。
例えば、勤務初日に「赤ペンはよく使うので買っておいてください」と言われ、机の引き出しが空っぽだったというケースもあり 、何が支給されるかは確認が大切です。
まずは購入する前に事務室で聞いてみてくださいね。
以下では 授業用, 採点・事務作業用, 学級経営用 に分けて、必須&便利な文房具・備品とその活用法を紹介します。

1. 授業用(板書・児童とのやりとり・教材作成)

授業では黒板やホワイトボードを使った板書が基本となるため、そのための筆記具類は欠かせません。黒板を使う学校ではチョークと黒板消しが必需品で、チョークは学校備品として常備されているのが通常です 。
ただし、見やすいカラーチョークや手が汚れにくいダストレスチョークなどにこだわる場合は自分で購入する先生もいます 。
また、大判の教材や掲示物を黒板に貼って示すためのマグネットは「黒板を使う以上必需品中の必需品」と言われるほど重要です 。さらに、児童の注意を引き効果的に説明するために指示棒(ポインター)を用意しておくと便利です。伸縮式の指示棒は多くの教師に支持される定番品があり、丈夫で使いやすいので一つ持っておけば損はありません 。以下、授業で役立つ具体的な文具・備品をまとめます。

黒板・ホワイトボード用筆記具

 黒板用のチョーク(白+数色)と黒板消し、ホワイトボードの場合はボードマーカーとイレーサーを準備します。チョークは学校支給の場合が多いですが、手汚れ防止のチョークホルダーを用意すると一日中清潔に板書できておすすめです 。ホワイトボードマーカーも、インクが切れた際の替えを備えておきましょう。板書用備品は授業中ずっと使うものなので、使いやすさ重視で選ぶことが大切です。

指示棒(ポインター

 黒板や掲示物を指し示すための指示棒は、全体指導で活躍するアイテムです。特に大型教室や体育館での指示や発表時に便利で、教師と言えば指示棒をイメージする人も多い定番グッズです 。定番はコクヨ製など伸縮自在の金属製ポインターで、丈夫で壊れにくく長持ちします 。小学校では子ども受けを狙ったユニークなデザインの指示棒(例:かわいい動物やマスコット付き)を使う先生もいますが、壊れやすい傾向があるので注意が必要です 。いずれにせよ一本持っておけば授業や朝会で重宝するでしょう。

マグネット

黒板に教材や掲示物を貼る際にマグネットは必須です 。大きな模造紙や画用紙を貼るなら長尺のマグネットバーが便利で、複数本あれば黒板上で繋げて長い紙を押さえることもできます 。小さなプリント類には丸いカラーマグネットを使用し、例えば算数での個数のイメージ(「飴玉が7つ」等)を黒板上で示したり、人の代わりに見立てて配置するなどアイデア次第で活用できます 。必要な本数は、バータイプ5~6本、ボタンマグネット20~30個程度あると安心です 。なお、磁石類は学校で用意がない場合でも100円ショップで安価に入手できます 。

タイマー

授業や学習活動の時間管理にはタイマーがあると便利です。小テストやゲーム形式の学習で時間制限を設けたり、授業延長の埋め合わせ休憩時間を計るときなどに役立ちます 。市販の学習用タイマー(大音量で終了を知らせるものや、残り時間が色で見える視覚タイマーなど)を用意すると、子ども達にも時間配分がひと目で伝わります。近年は教育用の「スクールタイマー」 や、赤い残時間表示で有名な「Time Timer」なども教師の支持を集めています。もちろん腕時計やストップウォッチでも代用できますが、授業専用のタイマーがあると教室での時間管理がぐっと楽になるでしょう。

ごほうびスタンプ・シール

 子ども達のモチベーションアップに欠かせないのがごほうびスタンプです。小学校教師であれば始業式までにひとつ用意しておきたい「超必需品」とも言われます 。ノートやプリントに「よくできました」「花丸」といったスタンプを押すと、それだけで子ども達の嬉しそうな笑顔が見られ、学習意欲向上につながります 。スタンプには朱肉不要のシャチハタ式とスタンプ台式がありますが、長持ちするのはスタンプ台を使うタイプです 。速乾性のインク台を使えば、押印後すぐにノートを閉じても汚れず効率的です  。スタンプ台式の場合はインク台自体も忘れず準備しましょう。なお、スタンプの代わりにシールを活用する先生もいます。「がんばりました」「たいへんよくできました」等のシールを子どものノートに貼る方法で、こちらも100均などで手軽に入手できます。スタンプ同様、児童との前向きなやりとりに役立つアイテムです。

教材作成ツール(はさみ・カッター・のり 等)

 授業で使う掲示物や教材を自作する場面も多いため、工作用の道具も準備しましょう。はさみ・カッターナイフは学期始めの掲示物作成から頻繁に使う教師の必需品です 。スティックのりや両面テープは紙工作や掲示物の貼り付けに、定規は掲示物の直線切りや板書線引きにそれぞれ活躍します。大量のカードや掲示物を作るなら、職員室の裁断機や個人用のペーパーカッターを使うと仕上がりが綺麗です。作成した教材は長く使えるようラミネート加工すると良いでしょう(学校にラミネーターがあればそれを利用できます)。ラミネートした用紙の角で手を切るのを防ぐため、先端を丸く落とすコーナーカッター(かどまる)という道具も便利です 。実際に小学校現場では「掲示物の角を丸く切るだけで安全性が上がる」として多くの先生が愛用しており、子どもに手伝わせることもできるほど簡単です 。このような教材準備ツールは、先輩教師から「これがあると作業が段違いに楽だよ!」と教わる便利グッズも多いので、ぜひ情報交換しながら揃えていきましょう。

2. 採点・事務作業用(テスト採点・書類整理・スケジュール管理)

採点業務や事務処理を円滑に行うには、信頼できる筆記用具と整理整頓のための文具が重要です。テストの丸つけや通知表の所見下書きには赤ペンをはじめ色違いのペン類が不可欠ですし、各種書類への押印には教師用の印鑑が要ります。また、配布物や提出書類が乱雑にならないよう分類できるファイル類や、忙しい日々の予定を管理するスケジュール帳も準備しておきたいところです。職員室の自分の机まわりには、ペン立てや仕切りケースなどを置いて日常使う文具をすぐ取り出せるように整頓しましょう 。こうした採点・事務用の備品を充実させることで、業務効率が上がり時間短縮にもつながります。


赤ペン・採点用ペン

 採点には赤インクのペンを複数本用意します。特に採点専用の万年筆タイプのペン(通称「採点ペン」)は、多くの教師が愛用するロングセラー文具です。インクカートリッジやペン先チップを交換でき、コスパ最強で長く使えるのが利点です 。筆圧が強い人だとペン先が摩耗しやすいので、着任時に替えインクと替え芯もセットで準備しておくと安心でしょう 。なお、自治体によっては赤ペンのインク補充用ボトルやカートリッジが備品として支給される場合もありますが、ペン本体は各自で用意することが多いようです 。「名前入りの丸つけペン」を自費で購入して使う先生もおり、自分が使いやすいものを揃えると採点作業のストレスが軽減します。

ボールペン(黒・青)と多色ペン

公務文書の記入や保護者への連絡帳対応には、黒や青のボールペンも必要です。例えば黒ペンは連絡帳への返信や事務書類の記入に、赤ペンは子どもの連絡帳や日記への返信・指導書き込みに、と使い分けることがあります  。細かい文字も書けるよう、ペン先の太さ(0.5mmや0.38mmなど)にもこだわる先生がいます 。また、1本で複数色のボールペンとシャープペンシルがセットになった多機能ペンも重宝します。特に書き味が滑らかで速乾性インクのジェットストリーム多色ペンは人気No.1で、1本あれば大抵の記入作業に対応できると評判です 。授業中に赤で採点し、職員室で黒で書類記入…というように、色を切り替えて使える多色ペンは新任教師へのプレゼントにもよく選ばれています。

鉛筆・消しゴム・蛍光ペン

児童のノートチェック用やテスト作問の下書きには鉛筆やシャープペンシルも用意しましょう。芯が折れにくいタイプのシャープペンがストレスなく使えておすすめです 。また教材研究や会議資料に目を通す際には蛍光ペンで重要箇所にマーキングすると効率的です。これら筆記具は筆箱に一式入れて持ち歩き、授業中でも職員室でもすぐ使えるようにしておきます。

付箋(ポストイット)

付箋紙はあらゆる場面で活躍する便利アイテムです。時間がないときに伝言メモを残したり、教科書や学級日誌に一時的な印を付けたり、配布物の仕分けメモにしたりと用途は様々です。貼って剥がせる付箋があると「何かと便利」です 。例えば職員室で電話対応中に要件をメモして渡す、授業で当てる問題番号を教科書に貼って示す、といった使い方もできます。サイズ違いで数種類用意し、机上に置いておくと良いでしょう。

書類クリップ・ホッチキス

 プリント類を仕分けたり綴じたりするクリップ類も頻繁に使います。テストや配布物をクラスごと科目ごとにまとめる際、ゼムクリップやダブルクリップがあると非常に便利です 。クリップは事務室で調達できる場合もありますが、種類や数を揃えておくと安心です 。ホッチキス(ステープラー)は安価なものだと留められる枚数が限られストレスになるので、質の良い製品を選びましょう 。厚みのある学級通信や複数ページのプリントを綴じる機会も多いため、パワーのあるものが一つあると重宝します。ホッチキスの針を使わないエコタイプもありますが、一般的なものでも問題ありません。また、ホッチキス針のリムーバー(針外し)があると綴じ直しの際に便利です。

パンチ(穴あけ)

プリント類を2穴パンチで穴あけしてファイリングする運用もおすすめです。テスト答案や学級経営の記録を年度末までファイル保存しておく場合、穴あけパンチが活躍します。職員室に共用の大型パンチがあることも多いですが、手元に小型パンチがあるとすぐ綴じたいときに使えて便利です。

ファイル・バインダー類

大量のプリントや書類を扱う教師にとって、ファイル類は欠かせません。科目ごと・用途ごとにプリントを分類収納できるポケットファイルがあると書類管理が楽になります。例えばコクヨのNovitaシリーズは薄型(背幅5mm程度)なのに12ポケットもあり、資料をしっかり仕分け収納できると評判です 。複数のNovitaファイルをひとまとめに挿せる母艦フォルダーもあり、学級通信などを分類保管するのに便利です 。また提出書類の控えやテスト結果を年度末まで取っておく場合は、背表紙付きのチューブファイルに綴じて整理すると後で見返しやすくなります 。これらのファイル類はファイルボックス(書類立て)にまとめて収納しましょう。無印良品のファイルボックスなど頑丈なものを使うと見た目もすっきり片付きます 。机上にファイルボックスがあると、よく使う書類や教材を立てておけて業務効率が上がります 。

仕分けボックス・トレー

学級ごと・用途ごとにプリント類を一時保管する仕分けボックスも用意しましょう。例えば、朝児童から集める提出物や宿題ノートは回収かごに入れさせることでバラバラにならずに済みます 。配布物も「あて名無しプリント」「配布前プリント」などカテゴリごとにレタートレーに区分けしておくと、配る際に探す手間が省けます。学年や教科で共有する大量のプリントを置く棚が職員室にある場合もありますが、自分のクラス分は自席で整理できると理想的です。100均の書類トレーや仕切り箱を活用し、「配るもの」「回収したもの」などカテゴリー別に区分して管理すると良いでしょう。

印鑑(判子)& 朱肉

学校現場ではペーパーレス化が進んできたとはいえ、今なお各種書類への押印が求められる場面があります 。初日は提出書類への押印を大量に求められることもあるため、あらかじめ印鑑類を用意しておきましょう 。具体的には以下の3種類があると安心です 。
1. シャチハタ印 – 教師の名字が入った浸透印(朱肉不要のハンコ)。出勤簿の押印や回覧書類の確認印など日常的な場面で連日使います 。ポケットに入るサイズのものを常備し、紛失に備えて名前スタンプを複数所持する先生もいます。
2. 認印(朱肉使用印) – いわゆるふつうの判子。指導要録や公文書など改まった書類には朱肉を使う認印を求められる場合があります 。氏名のフルネーム印やゴム印を用意し、朱肉も速乾タイプのものを準備しましょう。
3. スタンプ式ネーム印 – 連絡帳や配布物に押す教師のサイン代わりスタンプがあると便利です。例えば児童の連絡帳に「確認しました」という印を押すだけで、毎日の確認作業が素早く完了します。教科担任制の学校では、判子の代わりにサインや印を書くだけの場合もありますが、担任として大量のノート確認をする際はこのような時短アイテムが役立ちます。 
📝 補足: 上記のように印鑑は複数使い分けますが、市販の印鑑ホルダーを使うと朱肉なしでポンポン捺せて効率的です 。最大40人分の押印作業も格段に早まるため、愛用する先生が多いです。

教員用スケジュール帳(教務手帳)

学校行事や日々の時間割・会議予定を管理するために、教師専用のスケジュール帳を用意します。一般的な手帳でも構いませんが、教員向け手帳には 時間割記入欄 や 学級名簿(成績チェック欄付き), 会議録メモ欄 など学校ならではのページ構成があり便利です 。自治体によっては教職員全員に教務手帳を無料配布するところもあります 。配布がない場合でも、年度始めには必ず自前で用意しましょう。新任で慣れないうちは特に行事や予定の変更についていくのが大変なので、手帳にメモしながら予定を把握する習慣が不可欠です。最近はタブレットやPCの校務システムでスケジュール管理する学校もありますが、手書きの手帳を日記代わりに授業の振り返りに活用するベテラン教師もいます 。自分に合った方法で忙しい日々の予定を管理しましょう。

筆箱・ペンケース

 教師にとって筆箱(ペンケース)は超必需品です 。職員室用と教室用に2つ以上の筆箱を使い分ける先生もおり、常に必要な筆記具を持ち歩けるよう工夫しています 。ファスナー式よりも自立するスタンド型やブック型のペンケースが人気で、教室でも職員室でもサッと開いて中身を取り出せて便利です 。中にはハサミ・のり・付箋・印鑑・修正テープなど一通りの文具を入れている先生もおり、特別教室での授業や出張先でも筆箱ひとつあれば困らないようにしています  。新年度に気分を新たにする意味でも、お気に入りの筆箱を準備してみてはいかがでしょうか。

デスク整理用品

職員室の自分の机を整理整頓するためのグッズもそろえておきましょう。ペンやハサミ、付箋などを立てて収納できる卓上ペン立てはあると便利です 。仕切り付きのものを選べば、小物も分類して入れられて机上が散らかりません 。机の引き出し内も、区切りがないとすぐにごちゃごちゃになるため、カトラリーケース等で代用して引き出し用仕切りを入れると良いでしょう 。実際、無印良品のトレーを活用したり先輩に相談して工夫している先生もいます 。また、不要な書類は定期的に処分し、机上には毎日使う最低限のもの(PC、日誌、ペン立て、ティッシュ等)だけを置く習慣をつけると仕事がはかどります。整理整頓された机は仕事の効率を高めるだけでなく、周囲の先生方からの印象も良くなるでしょう。

小型メモ帳

ポケットに入るくらいの小さなメモ帳も用意しましょう。休み時間や移動中など、ふと思いついたことや児童の様子で気づいたことをサッと書き留めるのに役立ちます 。「メモを取る習慣」をつけておくと、後で指導に活かせる情報やアイデアを逃しません。児童からの相談内容を忘れないよう控える、他の先生に伝言を頼まれた際に書く、といった使い方もできます。忙しい先生ほどメモ帳を上手に活用しているものです。

3. 学級経営用(掲示物作成・クラス運営・児童管理グッズ)

学級担任として教室を運営するための備品も準備しておきましょう。教室内には児童の作品掲示や係活動表など、さまざまな掲示物を貼り出します。そのための装飾用品や安全に掲示する工夫が必要です。また、日々の学級経営では児童の出欠や提出物の管理、校外活動の引率なども担当します。子ども達が安心して活動できる環境を整えるため、掲示板づくりの道具から生活指導に役立つアイテムまで揃えておくと心強いです。加えて、学級担任ならではの 「あると便利」 なグッズ(例えば学級通信作成用のカメラや、児童用ごほうびシールのストック等)もありますが、ここでは基本的なものと先輩教師おすすめ品に絞って紹介します。

掲示物作成用品(画用紙・掲示板ピン 等)

教室や廊下の掲示板に貼る学級目標や児童の作品などを準備する際、画用紙や色画用紙、模造紙などが必要です。これらは学校から支給されることが多いですが、凝った飾り付けをするなら色とりどりの折り紙や画用紙を自前で用意しておくと表現の幅が広がります。掲示物を貼るための画びょう(押しピン)も必須です。学校備品として大量に保管されている場合もありますが、子どもが誤って触れてケガしないよう、画びょうの扱いには注意しましょう。画びょう抜きという道具があると、掲示物を片付ける際に板やコルクを傷めず短時間で大量の画びょうを抜けてとても便利です  。実感として「15分かかる作業が2分で終わる」ほど効率が上がるので、教室に一つ置いておく価値があります 。なお、廊下の掲示板がコルクではなくホワイトボードタイプの場合はマグネットで掲示できます。壁面に直接貼る場合はマスキングテープを使うと跡が残りにくく便利です。季節ごとの飾り(桜や紅葉の切り紙など)も用意し、子ども達が楽しく過ごせる明るい教室環境を演出しましょう。

学級掲示・運営ボード

教室には出席番号一覧や係活動表、当番表など学級経営ボードとなる掲示も必要です。これらは事前にテンプレートを用意しておき、新学期にすぐ書き込めるようにするとスムーズです。例えば出席番号や児童名簿はシンプルに印刷して貼るか、ラミネート加工してマーカーで書き消しできるようにすると変更にも対応できます。係活動表やルール掲示は児童と一緒に作成する場合もありますが、見本となるレイアウトを考えておくと良いでしょう。また、連絡事項を書き出すホワイトボードや日めくりカレンダーを設置して、宿題や行事予定を子ども達と共有する工夫も学級経営に役立ちます。これら掲示用の素材も学校によって様式があったりするので、可能であれば着任前に前任の先生から引き継いでおくと安心です。

提出物回収ボックス

 子ども達から集めるプリント類を整理するために、提出BOXや回収かごを用意します。例えば朝の会で配布するプリントはあらかじめ「配布物ボックス」に入れておき、児童に配らせることで教師の手間を省けます。同様に、家庭学習ノートや連絡帳を提出させるときは「提出箱」に決まった場所で回収させる習慣をつけるとよいでしょう。 こうした収納箱は学年・学級で共用のものがあればそれを使いますが、なければ自分でプラスチックかご等を用意します。100均のファイルボックスや紙箱でも代用可能です。提出状況を一目で把握できるようにすることで、配布漏れ・提出漏れを防ぎ学級運営がスムーズになります。

クラス名簿・出欠管理

学級の児童名簿や連絡網は学校から配布されますが、毎日の出欠管理には自前のチェックシートを作っておくと便利です。出席番号順の一覧表をクリップボードに挟んでおき、出欠を○×で記入したり、提出物チェック欄を設けたりすると管理しやすくなります。学期ごとにその記録をファイルしておけば、出席簿や通知表の出欠欄とも照合できます。最近は電子出席簿を導入する学校もありますが、行事の下見や遠足の点呼など屋外活動では紙の名簿とチェックリストがあると安心です。

生活指導アイテム(ホイッスル 等)

校庭や体育館で児童を指導・集合させる際にはホイッスル(笛)があると重宝します。体育の授業はもちろん、休み時間に校庭に出る際や避難訓練など緊急時の合図にも使えるため、自分に合った笛を一つ持っておきましょう 。音の大きさや吹きやすさは製品によって異なるので、実際に試してみると良いです。加えて、行事や体育で屋外にいる際も時間管理ができるよう腕時計も必須です。耐久性が高く防水の腕時計であればプール指導の時も付けたまま使えます 。電波ソーラー時計なら時刻ズレや電池切れの心配もなくストレスフリーなので、現場の教師には定番のブランド(Gショック等)が人気です 。そのほか、教室に常備しておくと良いものとして箱ティッシュ(何かと子どもが使う)、絆創膏や消毒液などの簡易救急セット(保健室に行くまでもない軽いケガに対応)も挙げられます。こうした生活面の備品も整えておけば、いざという時に落ち着いて対処できるでしょう。

便利グッズ・アイデア用品

学級経営を助ける便利グッズとして、先輩教師が勧めるものをいくつか紹介します。まず、教室の備品やロッカーに名前や番号を貼る際にはラベルプリンター(テプラ)があると綺麗に仕上がります。教室のあらゆる場所にラベルを貼っておけば、子ども達が物を正しく返却したり、どこに何があるか把握しやすくなるため非常に便利です 。次に、掲示物の貼り替えを素早く行うアイデアとして、掲示物ごとに画用紙の台紙を付けておき、画用紙ごと差し替える方法があります。こうすると画びょうの穴だらけになるのを防げ、掲示替えの時短にもなります(学級掲示の未来についての研究より )。また、児童へのごほうびに トークン(プラスチック製のごほうびコイン) を配り、貯まったら景品と交換するなどの工夫を凝らす先生もいます。これは文具ではありませんが、学級経営上のモチベーションアップ施策としてユニークな例です。さらに、学級通信作成にはデジタルカメラやカラープリンターも活用できます。学校備品で揃っていれば良いですが、自分のスマホで撮った写真を印刷する場合はコンビニのプリントサービスを利用するなどして、児童の頑張りを積極的に紙面で紹介すると保護者にも喜ばれます。

以上のように、学級経営には掲示・運営・生活指導と多岐にわたる備品・グッズが関わってきます。先輩教師から聞いた便利グッズやアイデアは積極的に取り入れ、より良いクラス作りに役立ててください。

学校で支給されるものと自己負担で準備すべきもの

学校では、公務で使う基本的な文房具は学校予算で賄われ、事務室に常備されている場合がほとんどです 。例えばチョークや黒板消し、画用紙、赤インク(採点ペン用インク)、画びょう、ホワイトボードマーカー、模造紙などは学校支給品として用意されていることが多いです。特にチョークは消耗品とはいえ教師が自腹で買うものではなく、必需品なので学校が購入しています 。しかし、自治体や学校によって事情は様々で、備品が十分でない場合や「この程度のものは各自で」という風潮がある場合、赤ペンやボールペンですら自費購入を求められるケースがあります  。実際、「企業では信じられないが…」と転職教師が驚くほど、最低限の文具も自分で揃えねばならない学校も存在します 。

一方で、教員用のスケジュール帳(教務手帳)や学級日誌などは自治体単位で教職員に配布されることもあります 。地域によっては新任教師研修の際に基本文具をセットでもらえる場合もあり、一概には言えません。テスト用紙や通知表など明らかに業務上必要なものはもちろん支給されますが、ごほうびスタンプや装飾用シール、個人の裁量で使うマスキングテープやカラー筆記具、教師個人の判子類などは基本的に自己負担と考えておいた方がよいでしょう。先輩教師いわく、「あれば便利なものは大抵自腹。でも工夫次第で代用できる」とのことです。

費用を節約するためには100円ショップを上手に活用するのがおすすめです。例えば磁石や仕切りケース、収納ボックス、画用紙、シール、ホワイトボード、タイマーに至るまで、100均には教師業を助けるグッズが数多く揃っています 。高価な専門文具でなくとも代用品で十分な場合も多いので、まずは手頃なもので揃えてみて、不便を感じたものだけ良い物を買い直すという方法でも問題ありません。

最後に、何が学校支給で何が自己負担かは学校ごとの慣習や予算によって異なります。着任前に可能であれば、その学校の先輩教師や事務担当に「文房具の支給状況」について尋ねてみましょう。「これはこちらで用意しますよ」と言ってもらえるものもあれば、「○○は各自お願いします」と言われるものもあるはずです。先輩方のアドバイスを仰ぎつつ、自分が授業しやすい・仕事しやすい環境を整える文具・備品を計画的に揃えていってください。準備万端で新学期を迎え、ぜひ充実した教員生活のスタートを切ってください。