⭐️テーマ「道徳って、どんな学習?」
⭐️問題「道徳と国語は、何がちがうの?」

4年生になって、1回目の道徳の授業をしました。
持ち上がりのクラスなので、3年生のときから、一緒に道徳の授業をしてきました。
テーマ「道徳って、どんな学習なの?」を示し、3年生での1年間、一緒に学んできてどう思っているか…聞いてみました。

T    えー!?でもさ、あの教科ににてない?
C    あ、わかる!国語でしょ!?
T    そうそう。国語でも、気持ちを考えるじゃん?教科書に物語もたくさん載っているよね?
C    たしかにー。
T    では、国語とは何がちがうのでしょう?

子どもたちと一緒に話し合い、考えていきました。
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【子どもたちの意見】
・答えのないことについて、自分たちで答えをつくっていく学習。
・正しいことと正しくないことがわかる学習。
・心をきれいにする学習。
・前向きになれる学習。
・現実に役立てる考えが浮かぶ学習。
・実際に現実に起こることについて考える学習。
・よい行いとは何かを考える学習。
・どうしてそう思うかは自由な学習。
・一人一人たどりつく答えがちがう学習。
・答えは、その人の考えや思いで変わる学習。

C    難しいなぁー。3年間も授業しているのに!
C    こんなの考えたこともなかった!
C    先生は、どう思ってるの?言えるの?
T    先生はね、「生きる」ってことを考えているとおもう!
C    生きる?
T    そう。クラスで大事にしていこうって言ったのは「ハッピー」だよね?ハッピーに生きるために、どうすればいいかを考えていると思っているよ。
C    先生、そんなうまくできてないよ!
T    どういうこと?
C    だって失敗もあるじゃん!
T    たしかに!そこ考えるなんてすごいなぁー!
でとね、先生は、失敗ばっかりだけどね、それも含めてハッピーなんだよね。どうしてだと思う?
C    どうして?
T    それを考えていくんだよ!
C    え!ずるい!笑

【道徳で4年生で考える内容項目を示す】
中学年の内容項目20こを示し、それがクラスで大事にしていくことである「ハッピー」につながるという話をしました。
「善悪の判断、自律、自由と責任」、「正直、誠実」、「節度、節制」、「個性の伸長」、「希望と勇気、努力と強い意志」、「親切、思いやり」、「感謝」、「礼儀」、「友情、信頼」、「相互理解、寛容」、「規則の尊重」、「公正、公平、社会正義」、「勤労、公共の精神」、「家族愛、家庭生活の充実」、「よりよい学校生活、集団生活の充実」、「伝統と文化の尊重、国や郷土を愛する態度」、「国際理解、国際親善」、「生命の尊さ」、「自然愛護」、「感動、畏敬の念」
すると、子どもから「ハッピーにつながるなんて、人生そんなにうまくいかない!成功もあるし、失敗もあるんだから!」という声が聞こえました!
すぐ直前に、音楽の授業をすっぽかすという失敗をしていた、杉本先生。
「さっきみたいに、先生は失敗もいっぱいだけど、それも含めて、ハッピーだと思っているよ!何でだと思う?」と、投げかけました。
とてもおもしろい対話ができました!!
道徳の学習に対して、とてもやる気を高めている様子が伺えました!

【子どもたちのノートから】
・道徳は、いっぱい意見を言ったり、聞きあったりしていけます。このように意見を聞き合い、このようにたくさん考えられたのも良かったと思います。
・道徳で、考えを深めていきたいです。けテぶれにつながっているんじゃないかなって思いました。
・これまで道徳は、自分のことじゃないとして話していたけれど、あらためて自分のことが関係していると、気がつきました。せいこうや失敗が毎日あって、せいこうも失敗もあることがハッピーで幸せなんだなって思いました。また少し、ハッピーになりました。これから、ハッピーについて考えるのが、楽しみです。
・これまでは国語や道徳は文章だから、同じだと思っていました。しかし、道徳にはいろいろな答えがあって、本当は答えなんてないんじゃないかなと思いました。また、道徳は、問題を見つけると考えました。道徳の文章には、気持ちがあまり書かれていません。言っていたことや、していたことから気持ちを考ると思います。
・私は、今まで、道徳と国語は同じだと思っていたけれど、今日の授業をして、道徳と国語はちがうと思いました。なんで道徳と国語はちがうのかをもっとちゃんと知って、家族やお友達に教えてあげたいです。4年生の道徳は楽しかったです。
・道徳を3年間やってきたけれど、何のために道徳をやっているのかは、わかっていなかった。「道徳の授業は、国語の授業と同じじゃないの!?」とびっくりしました。今は、20コの道徳の目標に向かって、もっとがんばって道徳の授業を考えていきたいなと思いました。道徳のよさを妹に教えてあげたいと思いました。
・生きることや死を学んだり、クラスや仲間のことを学んだりします。あらためて、クラスの仲間と助け合っていきたいなと思いました。また、先生や仲間と一緒に楽しめたりできるのは、一番の幸せだとあらためてもっと知ることができました。
・道徳の授業は、よく考えると、色々な授業と似ている。けれども、道徳は道徳で、しっかりと学ぶ別の授業だとであることをしっかりとわかることができました。これからもたくさんの道徳の授業をしていきたいです。道徳は大事な授業で、私はとても好きです。理由は、いつも考えないことを、授業で考えさせてくれるからです。これからもこの授業で、たくさんのことを知っていきたいです。
・道徳と国語のちがいって、今まで考えたことがありませんでした。とても不思議に思いました。道徳は、社会で大切になっていくことを子どものときにおぼえることなのかなと思いました。でも、国語も答えが絞られているわけではないんじゃないかなと思いました。
・生きるということは、人生。人生には色々とつまっている。例えば、せいこう・失敗、苦戦など色々ある。自分たちは、道徳で、自分たちの行動と心を動かす。これから自分にどんな学習ができるか楽しみです。
・これまで道徳は正解が一つしかないと思っていた。意識したり、考えたりするといくつもある。他の教科と比べると、おなじところもあった。道徳というのは、自分の正解を考えて、心をきれいにする学習。国語は、漢字もあるし、正解を知っているみたいな感じ。みんなは他のことを思っていて、国語は文章の中にあるとか、答えがあるとか、道徳は、登場人物になりきって考えるなどは、思いつかなかった。よく考えられました。