こんにちは。樋口万太郎です。

YouTubeの樋口万太郎チャンネルで続けてきたシリーズ「小学生にもわかる これからの学校の学び」が、全30回で完結しました。次の学習指導要領の「審議まとめ(案)」(令和8年9月25日、中央教育審議会 教育課程企画特別部会 第18回 資料1)を、小学生にもわかる言葉で紹介するシリーズです。

1,000ページを超える資料を、子どもたちにも、おうちの方にも、若い先生方にも届く言葉にしてみようと始めました。全30回の動画と、それぞれの中身をこの記事1本にまとめておきます。気になる回から見てもらえれば嬉しいです。

## 第1〜9回:新しい設計図の考え方

**第1回 学習指導要領って何?**


学習指導要領は、日本中の学校で使う学びの「設計図」です。およそ10年に1回つくり直されること、今回は幼稚園・保育園から高校までまとめて見直されること、いつから変わるのかを紹介します。

**第2回 世界1位なのに、どうして変えるの?**

2025年のPISAで、日本は科学・数学・読解の3つで1位でした。それでも見えてきた心配なことと、審議まとめが挙げた3つの課題を紹介します。

**第3回 新しい設計図の「3つの方向」**

「深い学びを、みんなのものに」「いろいろな子供を、だれも取り残さない」「先生に余白をつくる」の3つの方向と、そのつながりを紹介します。

**第4回 AIがあるのに、どうして知識を学ぶの?**

AIに聞けば答えが返ってくる時代に、なぜ知識を学ぶのか。審議まとめが挙げる4つの理由と「確かな知識」の考え方、AIを使うときの約束を紹介します。

**第5回「好き」と「話し合い」の2つの車輪**

「好き」を育て「得意」を伸ばすことと、自分の意見をもち話し合って合意すること。新しい設計図が目指す姿に向かう2つの車輪を紹介します。

**第6回 バラバラの知識がつながるとき**

「わかった」には深さがあります。知識がつながった「統合的な理解」と、それをまとめて使う「総合的な発揮」を、理科の「物の変化」の例で紹介します。

**第7回 学びに向かう力の4つのパーツ**

最初の一歩をふみ出す力、自分で学びを調整する力、対話し協力する力、学びを方向づける人間性。「学びに向かう力、人間性」を4つのパーツで紹介します。

**第8回 学習指導要領が「表」と「デジタル」になる**

学習指導要領が長い文章から「表」になり、ウェブサイトの「デジタル学習指導要領」になります。「◯学年相当」という書き方や、教科の「めがね」(見方・考え方)も紹介します。

**第9回 学び方を学ぼう**

「自分で学ぶ」ための、学ぶ前・学んでいる間・学んだ後の3つのステップと、研究で効果が確かめられている6つの学び方を紹介します。

## 第10〜15回:学校の仕組みが変わる

**第10回 時間割が変わるかもしれない**

学校の判断で教科の時間を動かせる「調整授業時数制度」と、生まれた時間の3つの使い道、すでに全国400校で始まっている取り組みを紹介します。

**第11回 高校の「単位」が変わる**

高校の1単位が「17回の授業」になり、科目の組みかえや、得意な人の履修免除ができるようになります。

**第12回「余白」って何だろう**

深く学ぶための時間のゆとり「余白」をどうつくるのか。予備の時間の見直し、週28コマ以下という目安、教科書のすっきりした作りを紹介します。

**第13回 通知表がこう変わる**

「学びに向かう力」を一人ひとりの成長として見る新しい評価と「◯」がつく仕組み、先生が授業の前に評価を考える6つのステップを紹介します。

**第14回「情報の領域」がやってくる**

小学校に「情報の領域」、中学校に「情報・技術科」ができ、高校の「情報科」とつながります。時間の目安や始まる時期も紹介します。

**第15回「総合的な探究の時間」に名前が変わる**

小学校の「総合的な学習の時間」が「総合的な探究の時間」になります。探究の質を見る3つの目、テーマ探究とマイ探究、研究系・行動系・創作系を紹介します。

## 第16〜18回:一人ひとりに応じた学び

**第16回 幼稚園・保育園から小学校へ**

幼稚園・保育園の遊びの中の学びが、小学校の学びへどうつながっていくのかを紹介します。

**第17回 みんなが学びやすい教室**

まずふつうの教室から考える「重層的な指導・支援」と、「合理的配慮」とタブレットの役割、特別支援学校や高校の新しい仕組みを紹介します。

**第18回 学校に行きにくいときの学びと、「得意」を思いきり伸ばす学び**

一人ひとりに合わせて組む「特別の教育課程」の新しい仕組みとして、学校に行きにくい子供のための学びと、ある分野にとても大きな才能のある子供のための学びを紹介します。

## 第19〜29回:教科などはこう変わる

**第19回 国語はこう変わる**

「話や文章の働き」で学びをつなぐ新しい国語と、小学校・中学校・高校で変わること、AIとの付き合い方を紹介します。

**第20回 社会はこう変わる**

用語の暗記から「問い」を追いかける学びへ。社会科で変わることと、情報を確かめる力、主権者教育を紹介します。

**第21回 算数・数学はこう変わる**

小学校から高校までを6つの分野でつなぐ新しい算数・数学と、意味とセットで学ぶ公式、中学校の「数学ガイダンス」、高校の科目の変化を紹介します。

**第22回 理科はこう変わる**

物理・化学・生物・地学の4つの分野で小学校から高校までを整理し、小学校に「理科と日常生活」、中学校・高校に「科学ガイダンス」ができることを紹介します。

**第23回 家庭科はこう変わる**

中学校で家庭科が独立した教科になり、学ぶ中身が5つの領域に整理されます。小学校から高校までの学びの広がりを紹介します。

**第24回 音楽・図工・美術はこう変わる**

「心が動く体験」を大切にする芸術の学びの5つの方向と、漫画やアニメなどメディア芸術の広がりを紹介します。

**第25回 体育はこう変わる**

小学校・中学校・高校の体育で変わることを紹介します。

**第26回 英語はこう変わる**

AI翻訳の時代に英語を学ぶ意味と、「使う活動」と「使えるようにする活動」、AIとの付き合い方を紹介します。

**第27回 専門高校と通信制の高校**

農業や工業などを専門に学ぶ高校が「何ができるようになるか」を大切にする学びに変わることと、通信制の高校の学びの質を守る新しいルールを紹介します。

**第28回「考え、議論する道徳」**

1つのお話を2時間かけて深く考える道徳へ。読み物教材の数の目安、2つの「葛藤」と向き合う授業、情報モラルとAIについて紹介します。

**第29回 学級会と児童会がもっと大事になる**
「同調圧力」から「対話と合意」へ。学級会・児童会・クラブ活動・学校行事で変わることと、校則づくりに子供の声を入れる仕組みを紹介します。

## 第30回:いつから? そして、君にできること

**第30回 いつから? そして、君にできること**

最終回です。新しい学習指導要領がいつから始まるのかをもう一度確かめ、学校の計画づくり、高校入試、先生を支える仕組みを紹介します。最後は子どもたちへの3つのお願い、「なぜ?」を大事に、意見を言い・意見を聞く、「好き」を大切に、で締めくくっています。

## おわりに

30回分の内容をぎゅっと詰めると、第30回の3つのお願いになると思っています。子どもたちだけでなく、私たち大人にもそのまま当てはまるお願いです。

子どもと一緒に見てもらったり、学年だよりや校内研修で使ってもらったりしたら嬉しいです。30回、見てくださった皆さん、本当にありがとうございました。

▼おうちの方・先生方へ
このシリーズは「審議まとめ(案)」をもとにしています。「案」の段階なので、今後の審議で名前や数字が変わることがあります。資料の内容をわかりやすく紹介する解説で、賛成や反対の立場から意見を述べるものではありません。文部科学省・中央教育審議会が作成した公式の動画ではありません。

▼出典
中央教育審議会 初等中等教育分科会 教育課程企画特別部会(第18回、令和8年9月25日)資料1「次期学習指導要領等に向けた審議まとめ(案)」を加工して作成
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/101/siryo/mext_00057.html