カード実践を昨年から始めてこれほどまでの成果は見たことないと思う出来事があった。
3年生の算数「重さ」の単元で単位の関係の1時間+探究の時間1時間で授業をした。
この時間には、日常で使うmmやkgのような単位と合わせて粍や瓩などの漢字で表記された単位を用いて授業をした。(実践内容はnoteを読んでもらえると嬉しいです。)


簡単に実践の様子を書くと、
日常で使う単位と漢字の表記を重さ、長さ、かさにわけて小さい順に並べることができると、
これ位取り表じゃん!
単位の部屋が右に行くと10倍になる!

と言っていた。(この発言内容は後で聞くと、以前大きな数を学んだ時にカードに書いていて、よく使っていたようだった。)
さらに、
kgって○がいくつ分カードじゃん!
ほんとだ!瓩って漢字みると、瓦(g)が1000個だ!kgも1000倍のgってなってて、gが1000個ってことになる!
と何人かが発言し、本当だ!すごい!と感嘆の声が上がった。
単位の関係でも、単位のいくつ分という見方が転移されたことに驚いた。

その後、1t=1000kgということを抑えると、
位取り表として考えるとtとkgの間に何か入るはず!
確かに!単位の部屋が右に一つ動くと10倍なのに、kgからtまで1000倍だから!

と言って、想定外の探究が始まり、Mg、Ggという算数専門の私すら分からない単位があることを調べ上げた。
授業の最後には、
粁は米(m)が1000個なのに英語表記のkgだと1000個のgと語順が違うのか
と疑問を持っていた。ここまで授業では取り上げれなかったが、家でお家の人と調べた結果、
two apple please と    りんご2個ください
という言語の語順が関係しているのではないかと言っていた。
この授業では、カードが内化して頭に入っている子が瞬時に発言して、カードにあったことに気付いた子がそのカードを実際に振り返り、単位の世界にどんどん転移させていった。
公開授業ではないが、休み時間も手を止めず追求する姿を先生達が見て、様々な先生が、教室に入ってくるそんな実践だった。
カードが内化すると子どもたちは止まらない!いや、止められない!