授業では、各教科特有の「見方・考え方」を通して、知識・技能、「思考力・判断力・表現力」を育成します。
    教科の内容を深く考えたり、思考する際には「思考スキル」が欠かせないと思います。
    つまり、具体的な教科の内容理解を通じて発揮された思考を明確化し、子どもに身に付けさせる必要があります。
    それがつまり「学び方を学ぶ」ということだと考えています。
    その際に思考スキルをカードにして、示すことは大変有効だと感じています。
    カードを貼り付けることでどの箇所でスキルが使われたのかをわかりやすくすることができるのではないかと考えています。
    例えば、3年国語「ありの行列」で、各段落の中心文を見つける学習では、中心文を見つけるための思考スキルがいくつも働いていると言えます。
    一文一文を比較する(「くらべる」)人もいれば、問いと答えの関係・関連(関連づける)に注目する人もいます。
    また、これまでに習ったことから「中心文は段落の最後にあるのではないか」(「同じように考えて」)と考える人もいます。
    クラゲチャートという思考ツールを使用しながら、いくつも思考スキルが働いています。
    これらは、掲示しているとどこで思考スキルが働いているのかが不明瞭です。しかし、カードで移動し、その箇所に示すことで、思考の流れを明確にすることができます。
    今後、中心文を見つける際には、いくつかの思考スキルを自分で選択することができると考えています。
    それが、自分で学習していく際の、武器になっていくと思っています。