私の教室には画像のように15つの思考スキル(写真には14個しかありません。それ+1(ていぎする))を掲示していると昨日(3/8)に投稿させていただきました。
授業をしている中で、必要だと感じるものを選び、掲示しています。
もしかしたら、まだ削れるかもしれませんし、違うも
ののほうがいいかもしれません。
本当はもっと減らしたいです。
こうした思考スキルを掲示する理由は、
①学習内容(何ができるようになったか。わかるようになったか。)と
②学習方略に着目してほしいからです。つまり、「どうやってできたか。わかったか。」
①の「何ができるようになったか。わかるようになったか。」については、事実的知識(学習のまとめなど)に該当すると思います。
②の「どうやってできたか。わかったか。」については、各教科の考え方(方法知)に当たります。
ここで、子どもたちはどのやって、知識や技能を獲得したか、書いたり、明確化したりすることがなかなかできません。
その際に、授業の展開時に思考スキルを貼り、どのように考えたかを明確にします。
そうすることで、思考スキルの言葉やそれ以外の言葉を使って、振り返りに記述することができます。
当然、算数固有の見方・考え方がありますので、思考スキル以外の言葉でもよいです。
しかし、かなりの割合で、思考スキルの言葉が該当します。
例えば、算数の既習の知識を活用する場合は、これまでの学習を生かした(思考スキル「同じようかんがえる(類推)」)ことなどが考えられます。
※他の教科と比べ、算数が思考スキルとは違う言葉を使うことが多いです。
学習の最後に、
①において「学習内容の振り返り」、②において「学習の仕方の振り返り」つまり「見方・考え方」の振り返りを通して、汎用的認知スキルへと発展できそうです。
思考スキルと汎用的スキルの違いなどについてはまた違う投稿で考察したいと思います。
留意点
〇授業において、明示的に「思考スキル」を意識しすぎると、かえって学習を阻害する可能性があります。
あくまでも、学習の文脈、必然性をもたせながら指導する。
〇振り返りにおいて、「どうやってできるようになったか(思考スキル)」とメタ化させることで、定着を図る。
以上のことを留意することで、教科の学習内容を深く理解するためにスキルを習得、活用することが可能になるのではないかと考えました。