夏休みに入りこちらの本をゆっくりと読んできました。
まずは、プレゼント企画をしてくれた万太郎先生本当にいつもありがとうございます!

今回こちらの本を読んで1番感じたことは、

学びを充実させていくにあたっては何事も環境を整えることが大切である

ということを再認識させていただきました。

書籍の中では、大きく4つのテーマに分けられていました。

①環境の支え
②やる気の支え
③学びの支え
④そして、委ねる


①環境の支えでは、学級づくりの大切さについて書かれていました。

自己調整学習は、その言葉の通り児童・生徒自身が自らの学びを主体的にコントロールしていくことです。
書籍の冒頭では、

「学習者が、メタ認知、動機づけ、行動において、自分自身の学習過程に能動的に関与している」(ジマーマン)

ような学習と書かれています。
また、シャンクは、

「予見、遂行、自己省察のサイクルを自分でまわしていくような学習の仕方」

とも表現をされていました。

こういった学習スタイルを生徒・児童自身が確立していくためには、彼らの過ごす

学級に心理的安全性の確約

がないと難しいということが分かりました。

どの書籍を読むにあたっても日本の学校はクラスで過ごすことが圧倒的に多いです。
そのクラス自体が機能していない限り子供たちが意欲的に活動、学習を行うことは非常に難しくなってしまいます。

子ども達が「学びの主体」であるからこそ、ここの部分は常に意識してクラスづくりに励んでいきたいと感じました。

②やるきの支えでは、「動機づけ」について詳しく書かれていました。
子ども達は学校に来て学習を行います。
自分のクラスを見ていて感じているのが、問題を解く、読む前に考えることそのものを放棄してしまっている児童が多くみられるということです。

安心できる教室づくりを意識しながらではありますが、

子供たちが「学びたい!」と思えるような授業の工夫

がとても大切であることは自明だと思います。
特に入学したときには、「勉強したい!」という気持ちでいっぱいの子供たちですが、次第にわからなくなったり、授業がつまらなくなったりして勉強が苦手になっていく児童をたくさん見てきましたし、出会ってきました。

教師の手で子供たちの勉強嫌いを生んでしまっては本末転倒です。
授業の際の学習環境や学び方の部分についても指導者である私たちは常により良い形を目指していかなければならないなと再認識させられました。

③学びの支えでは、②を踏まえたうえで授業を子供の目線に立ち考えていくことが大切だと感じました。
難しい問題に出会い頭の上に「?」が浮かんだとき人は調べたくなったり相談したくなったりします。
これを教師が、抑圧して押さえつけてしまっては子供たちの学びたい気持ちや意思はなくなってしまいます。
多様な「学習観」を認めてあげることで、いろいろな学習方法が見えてきます。
教師自身が凝り固まった思考になるのではなく、柔軟に目の前の子供たちの実態に合わせて学び方を変えていけると、学ぶ環境としても充実したものになるのではないでしょうか。

④そして、委ねるでは、①~③までの要素を踏まえたうえでの④です。
教室の安全性が保てていなかったり

児童・生徒との信頼関係が築けていない状態で④はできません。

だからこそ、①がとても重要なのだと感じます。

また、「委ねる」からといって丸投げをするわけではありません。
本著とはずれますが、「自由進度学習」では、誤ったとらえ方をして子供に丸投げをして教師が座って〇つけをしているなどの事例が全国的にも見られています。
この書籍を読み終えた後に読もうと思い、万太郎先生や先生ハウスになじみのある先生たちが書かれたこちらの本を次は読んでいこうと思っています。

「委ねる」ことは信じることだと思います。
信じて見守る中で子供たちを理解しようとすることが大切だと書かれてありました。
学級会で見守っている時と近いような感覚です。
必要な場面では教師として「教える」ことも大切だということです。

非常に読んでいく中でこれまで大切にしてきたことそのものが自己調整学習に繋がるものであると感じたと共に自分の中で徹底できていなかった部分も多かったように感じているので、2学期に向けたいい意識改革に繋がったように感じました。

改めまして、万太郎先生@まんたろう(ハウス・リーダー) ありがとうございました!