哲学者、宗教、偉人のコトバに共通しているのが、
「利他的な行為をしなさい。さすれば、幸せになります。」
なんとも説教っぽく、聞き飽きた言葉。
しかし、それが科学的に証明されました。
そのことが記載されていたのが、『予測不能の時代: データが明かす新たな生き方、企業、そして幸せ』2021/5/11 矢野 和男 (著)です。
図書館でたまたま見かけて読みました。
ものすごく面白い。
今後何回かに分けて記事にしたいと思います。
私なりの解釈がかなり入っているのですが、以下のような表と図で説明できるそうです。
言葉や過程については、ここまで本書には記載されていません。
私の解釈と仮説です。
簡単に言えば、幸せになる段階があるよということらしいです。
①自分が相手に利他的な行為をする。(私の利他的行為段階)
ここでいう利他的な行為は指定されたものはないです。
ただ、会話の身体行為が強調されていました。
会話の身体的行為とは、笑顔で話す。あいさつする。うなづくなどです。
なんとも当たり前。
しかし、そうした身体的行為がある職場ほど、幸福度が高い。ハピネス関数が高いとのこと。
それはそうですよね。
親和的な態度ですし、共感的・受容的な態度です。
②返本性の原理(本書に記載はありません)が働き、相手からも利他的な行為が返ってくる。(相手からの贈与行為段階)
今後、利他的な行為を贈与行為とします。
(利他的な行為には、どこが利己的利他的な行為など、利己的な要素も入ってきそうなので。)
贈与といえば、100%相手への思いやりの行為です。
一方的な行為が強調され、私としてはしっくりと来るので贈与的な行為とさせていただきます。つまり、与え、与えられる関係が相互間に成立します。しかし、これはまだ1組程度。
空間を形成しているとは言えません。
③私を中心に複数生じる(複数人の贈与関係形成)
時間経過伴って、ある人との贈与関係から、複数人との贈与関係が生まれます。
あくまでも私を中心に行われている段階です。ここまで来ると、もう何もせずに自然に空間が形成していきます。
④私と相手とのタテのみならずヨコ、そして、ナナメで贈与関係が形成する。(パピネス関係)
ハピネス関係は、本書にある言葉です。
気持ちや情意は伝染します。
情意伝染です。負の感情が伝染するように、正の感情も伝染します。
すると、決壊したダムのように空間が幸せな(ハピネス)空間が出来上がります。
⑤内外問わず、幸せが伝染する(部外者への伝染)
これが面白いなと思いました。本書には書かれていませんが、私が勝手に想定しました。
例えば、職場に来たヤクルトさん、業者の方にも伝染するのではないでしょうか。
授業参観で入ったときの教室に似ています。
親和的な教室には温かい空気が流れています。
それと同じで、ヤクルトさんと楽しい会話が生まれたり、業者の方へ親切な言葉がけが生まれたりします。
私はこれまで「ものの見方を、変えなければ、幸せになれない。幸せではないのは、私の見方が悪いからだ。」と思ってきました。
事実、啓発本や哲学の本では、そうした言葉あります。世界は、あなたの見方でできている。
ニコマス倫理学、カント、西田幾多郎などを読んで私はそう思った。
しかし、個人だけでなく、関係性を作り、そこに参画することで幸せになれると本書は教えてくれました。
寒い教室では、どう頑張っても寒い。
着込んでも、鼻や耳が痛いし、寒い。
その状況は変わらない。
そうではなく、暖房を入れればいい。
温かい言葉をかければ、その空間が温まる。
空間が温まれば、着込む必要もない。
夏を待つ必要もない。
私個人の努力ではなく、些細な贈与行為を相手にすればよい。
そうすることで、幸せな空間が形成され、私もあなたも幸せになる。
これは、閉鎖的な職員室を変えるきっかけになる。
教室で当たり前に行っていたことを職員室で行えばいい。
みんな自分のことばかり考えていては、殺伐としたものになる。
自分の教室ばかり考えては、本当のよい職場は生まれない。
ほんと1つでいいから、思いやりを。
笑顔を、共感的な態度を。
そこに、幸せになれるヒントがあると思います。
長文失礼しました。