ここまでの話。なんだか難しいな〜と思われたかもしれません。
こういったことから算数嫌いになったのよと思われたかもしれません。
でも、実は大人になった今も日常生活の中でこういったことをしています
気づいていないでしょ?

みなさん、財布の中に十円玉は何枚ありますか?探してみてください。

1枚?2枚?5枚?10枚?もっとありましたか。
では、少し質問を変えます。

それは何円分ですか?

十円玉が1枚なら10円    十円玉が2枚なら20円
十円玉が5枚なら50円    十円玉が10枚なら100円
になります。
さらに質問を変えますね。

財布には何円ありますか?ちなみに、私の財布の中をみてみると・・・

1000円札が2枚
100円玉が3枚
一円玉が2枚

合計は、1000円札が2枚で2000円、100円玉が3枚で300円
一円玉が2枚で2円
つまり、2302円

ほら、どうでしょうか。
日常生活のなかでも知らず知らずのうちに使っていたのです。

もしかしたら、私カード派だから電子マネー派だから、お札、小銭を持ちませんという人もいるかもしれませんね。
(それはそれで、ポイントがどれほどつくかという割合という算数の別の話がでてきますが。)
さすがにカードを使っているという話は聞いたことありませんが、電子マネーでおこづかいを子どもたちに渡すという話を聞いたことがあります。
自分が小さかったときには考えることができない世界ですね。
電子マネーで購入することは確かに便利です。
中には何を買ったのか家計簿機能までついているアプリもあります。
便利な一方で、財布に何円あるのかな〜、お札は何枚、小銭はどれくらいと調べることはなくなります。
つまり、上のように考える機会がどんどん減っていきます。
0.1,10、1000、9分の1という一つの単位として数をみていくという見方が育たない恐れがあるのです。
また、残念ながらこういう見方をするよということを実感することができない結果、こういう見方を知らない子は少なくないのです。